アニメ「魔法使いの嫁」の各話サブタイトルについてまとめています。
「これってどういう意味?」を知ると
「魔法使いの嫁」をもっと好きになるようなサブタイトルばかりです。
英語のフレーズだからと見過ごしてしまうには勿体ないくらい素敵。
心に留めておきたくなるような言葉に意訳してみました。
アニメ「魔法使いの嫁」のよさをもっともっと深めて貰えたら嬉しいです。
今回は 第8弾 第16話のタイトル和訳です。
![](http://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/05/cropped-アイコン20230521-e1690175072293-150x150.jpg)
「魔法使いの嫁」はアニメ作品が出会いです。
原作にまだ触れていないぶん理解の浅さはあるかもしれないけれど
各話ごとに最低3回は観返すほどに”好き”という気持ちは確か。
よろしければどうぞお付き合いください!
TVアニメ「魔法使いの嫁」公式サイト ©2017 ヤマザキコレ/マッグガーデン・魔法使いの嫁製作委員会
- #16 God’s mill grinds slow but sure.
- サブタイトル「God’s mill grinds slow but sure.」の和訳と解説
- 〖おまけ〗類似の諺「天網恢恢疎にして漏らさず」の解説
- 「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹冬来たりてユールの支度を
- 「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹ルツが出来ること、チセが出来ないこと
- 「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹チセの見える世界を通じて繋がる2人
- 「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹ヤドリギの下、チセとエリアスとルツと
- 「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹魔法使いと魔術師と
- 「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹アリスの過去とそれが付き纏う今
- 「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹何も言わないチセと怒るエリアス
- 「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹季節、今を楽しむということ
- 〖ひとりごと〗続きます
- アニメ「魔法使いの嫁」を観るには
#16 God’s mill grinds slow but sure.
サブタイトル「God’s mill grinds slow but sure.」の和訳と解説
「神の臼はゆっくりと だが着実に粉を挽く」
![](http://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/05/cropped-アイコン20230521-e1690175072293-150x150.jpg)
「神の臼は緩やかに回れど余すことなし」
という訳し方が言い回しがかっこよくて好き
これは「悪事」への戒めとして使われるドイツの諺です。
神の挽き臼は「ゆっくりと」回るからこそ「粗さを許さず確実に」挽き砕く。
日本の諺でいう「天網恢々 疎にして漏らさず」と同じ意味合いで使われるフレーズです。
天の報いは 遅かれ早かれ それを受けるべき者に必ずもたらされる
![](http://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/05/cropped-アイコン20230521-e1690175072293-150x150.jpg)
「悪事」に重きを置いた諺なのですが
「善い行い」に対してもそうであって欲しいという願いを込めての意訳です
「悪事」についていうのならば
アリスがレンフレッドに抱く信頼を生むきっかけになった出来事に繋がる言葉。
「悪事」というには弱いけれど
エリアスがとある感情をチセに抱くまでの流れにも通ずる言葉ともいえる。
アリスの側は重くじんわり温かく、チセの側はただただほっこり。
温度感は全く異なるけれど 相手を重んじるという想いあってこそという点では同じ。
〖おまけ〗類似の諺「天網恢恢疎にして漏らさず」の解説
古くの中国に伝わる書を元に伝わった諺です。
春秋時代と呼ばれる頃の、老子という方が書き綴った作品の一節のようです。
「天網」=天が悪事や悪人を取り逃がさないように張り巡らせた網
「恢恢」=広々としてゆったりとした
「疎」=粗さがあるさま
「漏らさず」=余すところがない
繋げると、
「天が張り巡らせた網は、一見すると広々として目は粗いけれど 決して悪を取り逃がすことはない」
善は必ず栄え、悪は必ず滅びるという天命のもと
悪事を働けば いずれ必ずその報いを被ることになる。
人目には目くらましが通用するとしても、神はそれを決して許さない。
悪いことをしているさなかには思いも寄らぬ苦しみが待ち受けている。
![](http://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/05/cropped-アイコン20230521-e1690175072293-150x150.jpg)
戒めの諺とはいえ解釈してみただけでなんだかひやひや
悪いことはするものじゃないね…
「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹冬来たりてユールの支度を
![](https://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/10/第16話②.jpg)
「太陽は早寝の日、星と月は夜更かしの日」
アニメ『魔法使いの嫁』第16話 ユールの双子のセリフより
今回は冬至の日からクリスマスにかけてのお話。
冬の季節感を感じる描写が素敵な回です。
第15話にて訪れた妖精の国との時間の流れの違いから
元居た世界の秋を見過ごしてしまったチセはそれを惜しむ言葉がこぼす。
「来年は」と未来に想いを馳せられるようになっている。
![](https://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/10/魔法使いの嫁-第16話③.jpg)
ユールの双子がチセたちに冬支度を促すときに忠告していた「黒い女神と冥府の鹿」。
目が合うと良くないのかな?
木の陰に隠れ、エリアスは目を覆いチセにも目を閉じさせています。
![](http://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/05/cropped-アイコン20230521-e1690175072293-150x150.jpg)
「黒い女神」も「冥府の鹿」も文字通りに調べたところどんぴしゃな情報がなかったです
どうやら原作ではこのあたりをもう少し掘り下げているらしく読んでみたい…
「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹ルツが出来ること、チセが出来ないこと
ルツはほんの少し久しぶり。
契約によって時間―命をもチセと共有するルツは、第15話にて彼女同様に傷を負っていた。
使い魔としての役割を果たせなかったとを悔いて凹んでいる様子のルツ。
「感覚、感情、時間」―チセのすべての理解者としてルツにしかできないことがあるとエリアスは前を向かせる。
こういうときのエリアスはいつだって自然体だと思います。
どこか無機質でありながら ほんの少し温かみを感じる。
エリアスの言葉に自分の役目を思い直したルツはすぐさまチセの「体が冷えている」ことを告げます。
このシーンの前にも「何かあったら言うように」とエリアスから言われていたにも関わらず
チセはこんな些細なことも言わない。
「言います」と彼女が言った矢先のことだけに ため息をつくエリアス。
ルツはチセのできないことを補える大切な存在だね。
「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹チセの見える世界を通じて繋がる2人
![](https://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/10/魔法使いの嫁-第16話②.jpg)
「綺麗だな」
チセはその時々を大切にできるようになってきています。
流れのままに受け入れるだけではなく、「今」を感じて自分の感情を露にする。
きっとそれだけ心の余裕ができているということ。
そしてチセが感じたものを言葉にすることで
彼女の見る世界を通じてエリアスは世界の美しさをも知る。
今まで何気なく見ていた景色も綺麗なものだったんだとこうして認識できるようになる度にチセにも価値を見出していくんだろうな。
「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹ヤドリギの下、チセとエリアスとルツと
![](https://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/10/魔法使いの嫁-第16話-735x1024.jpg)
エリアスはヤドリギにまつわる言い伝えに興味を示す。
なんでも試してみたくなるところもチセが彼を「子供のようだ」と思う所以かな。
チセもそんなエリアスを受け入れて 一緒に行動を共にしてあげるのが優しいね。
2人の歩み寄りがこうして形になっていくのも素敵。
実際に試してみたはいいけれど、結果 感じたものがなんなのかと再び疑問を抱くエリアス。
![](http://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/05/cropped-アイコン20230521-e1690175072293-150x150.jpg)
そうやって一緒に色々なことを知っていけるといいね
感情を共有するルツすらもチセに同じ行為を求めているのがなんとも微笑ましいです。
「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹魔法使いと魔術師と
視えてしまう魔法使いのチセ、視えない魔術師のアリス。
「夜の愛し仔」という素質を持って生まれたチセ、豊かさや教養を欠いた環境で育ったアリス。
そんな彼女たちを繋ぐのは
師のもとで学びながら生きているという境遇と、交友関係や人と関わる経験が希薄だという背景。
お互いに欠けているものが似通っているとしても、一緒に探し求めたら見つかるものもある。
![](http://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/05/cropped-アイコン20230521-e1690175072293-150x150.jpg)
「無」の掛け合わせが「有」を生み出すって素敵
「仲間」ができてよかったね、チセ。
ルツお兄さんのお墨付き。
「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹アリスの過去とそれが付き纏う今
アリスの過去が今にも付き纏う。
生まれや親が悪事に染めさせた幼き彼女をレンフレッドが拾います。
![](https://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/10/第16話③.jpg)
自分を救った人ですら信用する心を失っていたアリスは
教養の浅さを引き金にレンフレッドの顔に傷を負わせてしまう。
アリスを救った人の顔に残る傷が、一生をかけて償う意志に繋がる。
「次は―」
まだ守られてしかるべき幼さなのに「守る」という決意を告げます。
驚いた表情をみせるもののレンフレッドもまた
「次は―」と決意を受け取る言葉を返す。
![](https://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/10/VideoCapture_20231014-154723-1024x575.jpg)
「手前が幸せか不幸かなんて 手前で決めるさ」
アニメ『魔法使いの嫁』第16話 アリスのセリフより
過去の記憶で自分を縛るチセとは違い、過去が「残り滓」として身の回りに付き纏うアリス。
生まれも育ちの悪さも境遇がそうさせたものだから
「悪事」の報いとしてアリスが背負うというのは 私の目には不条理に映る。
それでも こう言えるアリスに救われるような思いです。
きっと今のアリスは幸せで、そういう道を自分で選べる強さがある。
捉え方ひとつで周囲をも変えていくような魅力があって
そんな彼女と親しくなっていくチセもまた少なからず影響を受けていくんだろうな。
「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹何も言わないチセと怒るエリアス
エリアスはまた新たな感情を抱きます。
黙って遠出したこと、危険な場面に出くわしたこと、帰りが遅いこと―
冒頭から終始「何も言わない」チセに やや陰湿な言い回しで彼女に尋問するエリアス。
すべて視ていたのにね。
チセを通じて、抱く感情をまた学ぶ。
ルツに「怒っている」と指摘されて自覚するその感情はチセを想ってこその温かいもの。
「魔法使いの嫁」第16話の感想▸▹季節、今を楽しむということ
![](https://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/10/魔法使いの嫁-第16話④-733x1024.jpg)
「次の日が楽しみになるなんて―信じられない」
アニメ『魔法使いの嫁』第16話 羽鳥チセのセリフより
チセはきっと秋を見過ごした甲斐もあったね。
明日を楽しみと思えたのは
今日をめいっぱい楽しめたことの証。
明くる日迎えるクリスマスにて、プレゼントを開けることで楽しみがまた形になる。
![](http://gmnk-shiroma.com/wp-content/uploads/2023/05/cropped-アイコン20230521-e1690175072293-150x150.jpg)
今、そのときだけの季節を大切に感じられるようになりたいね
〖ひとりごと〗続きます
「来年は」「次は」「明日は」
未来を示唆する言葉が多く出ていた回でした。
それだけ「今」を楽しく過ごせたんだろうな。
かくいう私も「魔法使いの嫁 SEASON2」の放送が毎週楽しみで仕方ない今日この頃。
目を付けていたアイザックが早速リアンに突っ込んだ会話を投げかけていた。
もっとやっていいよ。
次の木曜日が楽しみだね。
アニメ「魔法使いの嫁」を観るには
よいものはよい。「魔法使いの嫁」はよい。
本ページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
コメント