アニメ「魔法使いの嫁」の各話サブタイトルについてまとめています。
「これってどういう意味?」を知ると
「魔法使いの嫁」をもっと好きになるようなサブタイトルばかりです。
英語のフレーズだからと見過ごしてしまうには勿体ないくらい素敵。
心に留めておきたくなるような言葉に意訳してみました。
アニメ「魔法使いの嫁」のよさをもっともっと深めて貰えたら嬉しいです。
今回は 第12弾 第20話のタイトル和訳です。
「魔法使いの嫁」はアニメ作品が出会いです。
原作にまだ触れていないぶん理解の浅さはあるかもしれないけれど
各話ごとに最低3回は観返すほどに”好き”という気持ちは確か。
よろしければどうぞお付き合いください!
TVアニメ「魔法使いの嫁」公式サイト ©2017 ヤマザキコレ/マッグガーデン・魔法使いの嫁製作委員会
- #20 You can’t make an omelet without breaking a few eggs.
- サブタイトル「You can’t make an omelet without breaking a few eggs.」の和訳と解説
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹チセはチセの道を歩んでいく
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸他者の思惑を打ち破るドラゴン
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹「先を越されてるへたれ」
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹呪いの受け止め方
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹エリアスの表情、怒り
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹左腕が証明するもの、呪いの受け止め方
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹それぞれの歩む道
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹他者の思う「普通」の外側を歩む
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹使い魔の務め
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹夫婦の会話、心地よい会話のテンポ
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹わからなければ考える必要がある
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹「前に進むためのやり方を」
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹指図できない女の人生
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹夫婦ともに変わり歩を進める
- 「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹終わりがない呪い、迫りくる終わりの呪い
- 〖ひとりごと〗続きます
- アニメ「魔法使いの嫁」を観るには
#20 You can’t make an omelet without breaking a few eggs.
サブタイトル「You can’t make an omelet without breaking a few eggs.」の和訳と解説
「いくつかの卵を割ることなしにオムレツを作ることはできない」
「卵を割らねばオムレツは作れない」
という意訳がすっきりしているね
まずは「卵」と「オムレツ」について私なりに解釈してみます。
第一に「卵」は「素材」そのもの。
食べるにはそのままでも十分だけれど、手を加えないという選択肢もある。
或いはそのまま放っておいてしまえば食べ物としての役目は果たさずに朽ちてしまう。
第二に「オムレツ」は素材を使い手を加えることで「作られるもの」。
手を加えるとなれば 作り手の行動は多かれ少なかれ必要になる。
そして何より「オムレツを作ろう」という明確な意志があるのが前提。
場合によっては想いが上乗せされることもある。
この「卵」と「オムレツ」の違いが
第20話の物語にどこか繋がるような気がしてならないのです。
そして「a few」について。
これは「いくつかの」という意味で、このフレーズにおいては省略されることもあるようです。
単語に触れるのは一旦ここで切り上げるとして
「You can’t make an omelet without breaking a few eggs.」
の意味について触れていきます。
多少なりとも犠牲を払わなければ 何事も成し遂げられない
日本の諺でいう「虎穴に入らずんば虎子を得ず」に近いです。
目的を達するには何かしら犠牲を伴うことは避けられないという教えを謳っています。
理想を求め 何かを成し遂げるには、
まずは慣れ親しんだ「現状」から一歩踏み出る必要があります。
現状の外側へ一歩踏み出せばそこは未知の世界。
「知らない」「わからない」ならば
心理的、身体的、物質的―性質は問わずどんなことも犠牲になり得る。
それは例えば
誰かに迷惑をかけたり、怒りを買ったり、
何かを断念したり、或いは失ってしまったり、
波風を立たせることになってしまったり、それによって苦痛を強いられたり……。
でも そんな過程を経るからこそ
新しい何かを創り出したり、それまでの経験にないことを成し遂げられたりもするのだろうと思います。
……なんて、私も偉そうに言えるような大層な者ではないのですが。
それでも私自身、
何か「今」とは違うものを求めているから
なんだかうまくいかないなあとぼやきながら
ここで何かを紡ぐことをやめずにいるのかもしれないです
今回のサブタイトルを物語に照らし合わせます。
まず、このフレーズでは「break」は「割る」と訳せますが
第20話ではチセの身について「壊れる」という言葉で触れられています。
彼女の身が壊れるというのは、もはやチセだけの問題ではない。
「a few=いくつかの」が示すように、
「犠牲」も「損失」も夫婦としてチセの対であるエリアスにとっても同じこと。
そして次に、前述した「卵」と「オムレツ」の違いになぞらえる。
想いを抱くことなく「生きてしまう」というのは、それは果たして「生きた」と言えるのか。
きっと答えは否、チセがチセとして「生きる」といえるのは 彼女なりの想いがあってこそ。
夢、理想、憧れや切望……抱く想いが強ければ なおさら「犠牲」は付き纏うのだ―第20話はそんなお話。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹チセはチセの道を歩んでいく
「君のわがままは、いつも君自身の為じゃないね」
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 エリアス・エインズワースのセリフより
「大丈夫。元からそのためにここにいるのさ」
ドラゴンの帰郷への望みに心を大きく揺らすのは
きっとチセ自身も「帰るべきところ」を見つけたばかりだから。
これまでそうしてきたように
「誰か」をきっかけにしてチセは世界と繋がっていく。
今回の行動がそれまでと違うのは
彼女の世界を広げるための鍵であり扉でもあったエリアスと行動を供にしなかったこと。
「ルツ、来なくていいから。
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 羽鳥チセのセリフより
みんなを連れて迎えに来て」
エリアスから教わる方法にそのまま従うだけというのはすでに彼女の生き方そのものではない。
使い魔であるルツの呼び止める声にすら踏みとどまることはなく 手首にある腕輪を外す。
空に放ったそれは 無限に生み出されるチセの魔力を制限する腕輪―
チセの身を案じて贈られたアンジェリカとエリアスからのクリスマスプレゼント。
それでも ドラゴンを救うという大義を前に 己の何かを失うということに躊躇いはない。
心の込められた贈り物を失うこと、己の身を削うこと、いずれの「犠牲」も、過去の彼女がしてきたような「放棄」するかのような行為とはまた違う。
「体が動くなら―動いてできることなら 何でもやろう」
アニメ『魔法使いの嫁』第17話 羽鳥チセのセリフより
第17話にて彼女が心に決めた言葉が、行動に活きている。
「線路を走るみたいに仕向けられてもさ、結局自分の道しか走れない奴はごまんといるんだ」
アニメ『魔法使いの嫁』第19話 アリスのセリフより
第19話にてアリスが言及するように
チセはすでに自分の道を走り始めている。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸他者の思惑を打ち破るドラゴン
『まさか、逃げるなんて』
ドラゴンの逃亡に意表を突かれ言葉を零すカルタフィルス。
故郷から連れ去り 容姿を作り替えるというのは
「線路を引く」よりも強引で自由をまるごと奪うような行為。
それでもドラゴンは
閉じ込められた檻をこじ開け、空へ飛び立っていく。
それは、
どんなに外側を変えようとも その内側が変わらなければ 他者の思惑や目論みという枠をも超えるという証明。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹「先を越されてるへたれ」
目覚めたチセとの対面は、アンジェリカに後れを取るエリアス。
チセとアンジェリカとのやり取りに言葉失っている様子は
誰かに触れるのも言葉を掛けるのも不慣れなのをより強く感じさせる。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹呪いの受け止め方
「それはおぬしの体を蝕む。
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 リンデルのセリフより
責め苛み呪う。
人の体では到底抑えきれぬ。
遅かれ早かれ身が壊れるだろう」
チセの瞳の色が……
本来の色は緑色、エリアスを宿すと灰色
この琥珀色はドラゴンの呪いの象徴かな
「私は、今まで、2つの呪いと一緒に生きて―生きてきてしまって。
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 羽鳥チセのセリフより
1つは夜の愛し仔としてのこの体で。
もう1つは、私が生きる限り たぶんずっと離れることのない呪いです。
今更1つ増えたところで、どうってことないですよ」
「これまでの2つ呪い」のことを口にするときは、胸に手を当て神妙な面持ちをみせる。
そして「新たな呪い」のときは、変わり果てた左腕に手を当て 困惑を含んだような笑顔をみせる。
いつだってチセ自身は呪われようと思って呪われてきたわけではない。
今回のことだってそう。
彼女の意図するところは呪われることではなく、ドラゴンを救うこと。
それでも今回の「呪い」の捉え方が違うのは、「呪い」を受けるまでの過程で「想い」があったからだ。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹エリアスの表情、怒り
『君は―』
チセの笑顔に、エリアスはその先の言葉が出ない。
代わりに、「表情」の概念があるのかというエリアスの瞳がじわりと揺らぎ大きくなっていく。
どうか伝われと思うのですが画像だと伝わらないかも……
ここはもうね
アニメーションって素敵ですよねってただそれだけです
チセは彼のそんな様子をみて『怒った』と感情の起伏を感じとる。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹左腕が証明するもの、呪いの受け止め方
「これは証明なんです。
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 羽鳥チセのセリフより
私が自分じゃない誰かのことを考えることができたんだ、っていう―」
変わり果てた左腕を
周囲の者たちは「呪い」だと捉えるけれど、チセは「証」だと言う。
魔力を使うこと、それによって命を削ること、左腕が異質になること―
いずれも 「動いてできることはやる」の域を超え、傍目には「対価」以上に支払ったかに思える「犠牲」。
それでも、ドラゴンを救うに至る行動もチセにとってはきっと第17話でエリアスに学んだ「対価を支払う」の地続きだ。
例え得たものが異形だとしても、他者への想いを糧に払った代償の結果。
『自分を壊す』ことが目的ではない以上は
身を壊すに至ったのはあくまで結果論。
リンデルさんから呪いが命を削るという宣告を受けても、セルキーが左腕の異臭を言及しても、チセが気に留める様子はない。
他者がどう思おうが何と言おうが、「チセ自身がどう受け止めるか」が「呪い」をも覆す。
うーん物事の線引きって曖昧
「自分がどう思うか」「自分がどう受け止めるか」
で変えられるものもあるのかもしれないね
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹それぞれの歩む道
エリアスに声を掛けはするものの、その返事は待たず家の外に出るチセ。
ドラゴンを救ったときのように、エリアスへの言葉よりも行動が先走る。
寒空の下で放浪し他者と顔を合わせ言葉を交わす。
塞ぎ込んでしまいそうな状況ですらあるのに、進んで世界と関わりに行く様子からはそうは思わせない。
これも、チセだけの特別な道を歩んでいることの体現かのよう。
他者との関わりのなかで、リャナンシーにも再会する。
ジョエル亡き今、ひとけの無い空き家にたった1人留まるリャナンシー。
彼女もまた、他とは違った唯一のリャナンシーとして特別な道を歩む者。
「普通は……」「本来は……」
って考えそうなところの外側を生きているよね
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹他者の思う「普通」の外側を歩む
『どうして笑える?』
新たな呪いを背負ったチセへのルツの疑問。
ドラゴンの境遇には堰を切ったように涙を流す。
自身のことに関しては打って変わったように、度々笑顔を見せる。
呪いの捉え方が違うように、見せる表情も他者が思う「普通」の外側。
『どこから?』
『君が窓から出ようとして、空中で一回転したところから』
『最初からじゃないですか』
どうやらずっと見守っていたらしいエリアス。
塀から落っこちそうになったチセの前にどこからともなく現れ、ようやくチセと言葉を交わす。
チセ、窓から一回転したのね……。
本来ならば扉から外へ出るところをそうはしていない。
これも「普通」の外側といえば外側。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹使い魔の務め
このあたりからルツはチセの両脚を手で支える。
腰掛けた塀からまた落っこちないようにしているんだね。
この画がなんとも可愛い……
優しいね可愛いね
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹夫婦の会話、心地よい会話のテンポ
『僕のパピーはばかになったらしい』
指し示した道から逸れて少しずつ己の道を突き進んでいくチセを、
エリアスは遠回しに揶揄する。
『物分かりのいい振りをしてただけです。
前に言いませんでした?』
対してチセも皮肉を言えるようになっている。
これはきっとチセのなかに芽生えた自我が確かになりつつあるという証。
『僕に声を掛けることも忘れたのに、口は回る』
『だって返事しなかったじゃないですか』
『整理してた』
『1日かけて?』
ここ…!
ここの会話のテンポが心地よいのです
お互いの言葉と言葉の間にほんの少し余白を感じるような。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹わからなければ考える必要がある
「私は、生きたくないと思ってました。
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 羽鳥チセのセリフより
でも、いろんな人が助けてくれて
私なんかにもお礼を言われるようなことができるんだってわかって
いてもいいって言われるのを待ってるんじゃなくて
ここにいて何かしたいって思えるようになって」
自分の居場所を自分でつくること、自分がしたいことに目を向けること、
これらはチセにとって生きたいという望みに繋がる欠片。
「自己犠牲を―自分を壊すことでここにいる資格を得られると考えている」
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 エリアス・エインズワースのセリフより
エリアスが1日かけて考え、辿り着いたチセの思考と行動の推測。
「誰かのために」という想いは、その「誰か」や周囲が同じように受け止めるわけではない。
誰かを救う代償として犠牲を払うことを迫られたとしても
チセの身を壊してもいいことにはならないというエリアスなりの反発だろうか。
このとき彼は、チセの額に手を当てる。
考えてもわからなかったチセの思考を追求したいという気持ちの表れかな。
指摘に対し、チセの目はどこか虚ろ。
『どうなんでしょう……わからないです。
今回のは、やれたからやっただけで。
噓ではなく、人間には自分でもよくわからないことがあるんです』
これはリンデルさんたちとの会話にもあったように『できてしまったからやっただけ』という言葉に近い。
「想い」「感情」は強い一方で、まだそこに「思考」はない。
『それに、あなたのパピーはばかですから。
体のほうが先に動いちゃうみたいなんです』
『エリアス、ばかな私と一緒に、考えてくれますか。
私とエリアスが隣にいられるやり方を』
言葉よりもわずかに先に、エリアスへと手が動く。
チセは「考える」ことが生きるために必要だと気付く。
『僕は君ほどぱっと走り出せない。
でも君と一緒に確かめにいくことはできる。
ちゃんと僕を連れていって』
今度はエリアスが、言葉と同時に握り返す。
言葉は遠回しだけれど
チセがそうしてくれたように 彼も迎えにきたのだ。
チセとエリアスとで
行動が先か後かという差がここにも細やかに描写されているのがとても好き
この2人の前に広がるのは白銀の世界、薄暗い雲の混じる夕暮れ時の空。
どこかすっきりしない、掴みどころのないような景色を前に、
何かを探そうとチセとエリアスは前を見据えている。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹「前に進むためのやり方を」
「見つけなきゃ。
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 羽鳥チセのセリフより
考えなきゃ。
前に進むためのやり方を」
「できてしまう」「生きてしまう」では ただただ流れのままに溺れていくのみ。
今のチセは、これまでの呪いとはその受け止め方が大きく違う。
「意図せずともできてしまう」を超え、「意志を込めて為せることを為す」を。
「生きてしまう」を超え、「迫りくる終わりに抗って生きる」を。
チセが自ら道をつくり、自らの脚で歩んでいく。
それはエリアスの教えに従わないとか裏をかくとか、そういうことではない。
チセの思い描く「前」には彼女の言葉にも含むようにエリアスもいるのだから。
今は呪いの延長線上に何も見えないとしても、「想い」とともに「考え」、探し求めた先に 2人が隣で歩く未来がきっとありますように。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹指図できない女の人生
『呪いは魔女の専門』らしい。
魔女の集会へのお誘いの会話中、向き合っているのはチセとマリエル。
あくまで女性2人のやり取りという様子。
エリアスは、画的に中間には位置してはいるけれど対面には入れない。
『駄目だ』
それでも2人の間に体で割って入りながら制しようとする。
「あなたに、女の人生を指図できる自信があって?」
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 マリエルのセリフより
この言葉に乗っかるように
チセも手でエリアスの体を退けるようにしながら視線をまっすぐマリエルに向ける。
エリアスにはチセの人生を指図はできない。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹夫婦ともに変わり歩を進める
『ぱーてい?』
ステラとの会話で、この日はチセの誕生日だったと判明する。
いつか皆でお祝いする場を見届けたいね
『やっと死にたくないって思えた端からこれですよ』
チセの口から死に抗おうという言葉が出る。
妖精の国でシャノンの治療によって死の淵に追い込まれたときは行動で、今度は言葉で示す。
チセのなかにあるものが一貫してきている。
『君の体をどうにかするほうが先だ』
魔女の集会へ赴くのに否定的だったエリアスはチセの意を汲むという変化を見せる。
そして何よりも『ぱっと走り出せない』と言う彼が、チセを抱くという行動が先走るようになる。
エリアスから歩みを寄せることが、きっと『一緒に確かめに行く』の第一歩。
エリアスが抱き上げているのか
チセが伸びをしているのか
どちらとも受け止められるこの画が素敵
『来年のパーティのこと考えなきゃですもんね』
死に抗うようになれば、未来への意識も向くようになる。
「魔法使いの嫁」第20話の感想▸▹終わりがない呪い、迫りくる終わりの呪い
「死ねない僕の呪いと、死に至るお前の呪い―
アニメ『魔法使いの嫁』第20話 カルタフィルスのセリフより
意外と相性がいいかもしれないよ」
人生という同じ時間の軸のなかで
それぞれが「迎えるべき終わりがこない」という呪い、「終わりが迫りくる」という呪いを背負う。
「時間」の軸の方向性は互い違いだけれど、どちらも呪いであることには変わりない。
何故ならそれは抱える者の意思とは反するものだから。
不老不死でありながら見た目には若く、終わりのない生を歩むカルタフィルス。
見た目のままに16歳という若さで、滅びゆく生を歩むチセ。
すべてがあべこべなこの2人が相対することが、どう歯車を動かすのか。
〖ひとりごと〗続きます
今回はなかなか閃きが降りてこないで難しかった。
すでに完成されたものに対して閃きも何もないかもしれないのだけど。
時間がかかってしまうのもきっと難しい言葉を頑張って使おうとしているからです。
まあ好きに書いたらよいのだ。
全話分、やり遂げたいな。
それはそうと「魔法使いの嫁 SEASON2」の第20話とこの記事で取り上げた第20話とで繋がるところを強く感じました。
同じ作品なのだからそりゃあ繋がりはあるだろうと思われるかもしれないのですが。
それでも
画面の中で動いていく物語を画面の外側からじっと眺めて
何かを感じ取ったり掴み取れそうな気がしたりという瞬間はそれはそれは楽しいものなんだ。
アニメ「魔法使いの嫁」を観るには
よいものはよい。「魔法使いの嫁」はよい。
本ページの情報は2023年12月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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