PC選びのときに恐らく必ず目にするであろうスペック表。
今回はスペックのなかの1つであるCPUの表記の読み方について解説します。
横文字のオンパレードで何が何だかという方へ。
PC初心者でもわかるように精一杯言葉をかみ砕いてお伝えします。
(※Intel社、AMD社と製品があるうちのIntel社 CPUの表記について取り上げています。)
CPUとは?
CPU=人でいう脳のようなもの。さくさく感を決めるスペック。
世に出回るCPUは
Intelという会社、AMDという会社がつくっているもので占めています。
今回の記事では、Intel製品のCPUの表記を取り上げ、読み方を紐解いていきます。
Intel製のCPUの表記の読み方
スペック表は 店頭やメーカーさんのホームページで見かけるかと思います。
「価格.com」などのサイトでも表記はありますね。
早速見ていきましょう。
型番を細かく分解していくと 5つの項目に分けられます。
分解することで それぞれ意味をもつことがわかります。
ただし これだけ見ても
ぷろせっさーなんばー?
世代って?
と混乱してしまうのは無理もありません。
それぞれ1つずつ見ていきましょう。
「Core」=ブランド名とは
『Core』とは Intel社がつくっているブランド
です。
例えるなら
- Qスクウェア・エニックスという会社が制作しているゲームの1つを挙げよ
- A
「ファイナルファンタジー」シリーズ
- Q任天堂という会社が制作しているゲームの1つを挙げよ
- A
「ポケットモンスター」シリーズ
では 本題に戻ると
- QIntel社がつくっているCPUのブランドの1つを挙げよ
- A
「Core」
という感じ。
スクウェア・エニックスさんは「ファイナルファンタジー」1本で売り出しているわけではなく
「ドラゴンクエスト」や「キングダムハーツ」など数々の名作を生み出しています。
それと同じように
Intel社さんは「Core」だけでなく、「Pentium」や「Celeron」というブランドもつくってきました。
ちなみに これらは性能の高い順に Core > Pentium > Celeron となります。
初心者さんは ここの項目では
「『Core』を採用したCPUのPCなら間違いない」という認識さえ持てれば大丈夫。
もう1つ絶対にお伝えしなければならないことがあるとすれば
ゲームのシリーズごとには 優劣はないよ!!
みんな違ってみんなよい。
あともう1つ余談なのですが 恥ずかしながらドラゴンクエストには手を付けたことがなく
いつかナンバリング 1つずつじっくり遊んでみたいな なんて小さな夢があります。
「i7 1250 U」=プロセッサーナンバーとは
Intel製CPUの特徴や性能の善し悪しが込められた型番
というざっくりとしたイメージで大丈夫。
ちなみに、AMD製のCPUなら「モデルナンバー」と呼ばれる部分です。
プロセッサーナンバー自体でCPUの性能の善し悪しを判断するのは難しいことです。
「数字が大きければ大きいほど…」という比較方法も使えなくはないのですが
細かい条件が多いです。
- シリーズ名の番号が同じ
- 世代番号が同じ
- プロセッサーナンバーの「数字」がまったく同じでも
カテゴリー名の「アルファベット」が違えば性能の善し悪しは前後する
結局のところ どう比較すればよいのだという感じ…
無理してプロセッサーナンバーで比較しなくてもよさそうだね
プロセッサーナンバーは、「シリーズ名」「世代番号」「カテゴリー名」とに分解できます。
分解した項目ごとに理解できたほうが比較するのも楽しいです。
ではそれぞれ見ていきましょう。
「i7」=シリーズ名とは
「Core」の性能に少しずつ違いをつけて売り出したとき
性能の違いをシリーズとして区別するためにできた番号
というイメージ。
Intel製のCPUは 上記でお伝えしたとおり
「Core」「Pentium」「Celeron」というブランド名のラインナップがあります。
この中でも「Core」では
CPUの性能のレベルに差をつけながら世に売り出していったのです。
そのときに「i3」「i5」「i7」「i9」というナンバリングでシリーズ化していった感じ。
これも条件付きで「数字が大きいほど性能が高くなる」というルールが当てはまります。
- 世代番号が同じ
上記で解説したプロセッサーナンバーほど条件が細かくないですね。
だからこそ この条件をすっ飛ばして
『Core i9』のPCを選んでおけば間違いないよ~~
という宣伝文句に乗っからないようには注意です。
「i9」とシリーズ名の数字が大きくても
後述する「世代」の数字次第で 性能の良さは「i7」や「i5」などとひっくり返ることもあるのです。
難しいね。
こんなときこそ 比較しやすいスコアの数値を自分で調べて
性能の善し悪しがざっくりとわかると便利ですね。
「12〇〇」=世代番号とは
3~5つ並んだ数字の先頭1桁or2桁の部分
技術の革新とともにCPUが生まれ変わる度に与えられる世代番号
唯一の横文字ではない項目なだけあってわかりやすいですね。
ありがたい…
- ブランドが同じ
例:「Core」なら同じ「Core」と比較。「AMD」なら同じ「AMD」と比較。 - シリーズが同じ
例:「Core i9」なら同じ「Core i9」と比較。「Core i7」なら同じ「Core i7」と比較。
この2つ条件をクリアしていれば
「世代番号が大きい=世代が新しい」と、性能は高くなります。
世代が新しくなるごとに、必ずそういう風につくられます。
上記のシリーズ名の項目でもお伝えしたように
2つ目の条件を満たさないときはシリーズ間で性能の差がひっくり返ります。
例えば
シリーズ名の数字をみると、「i7」は「i9」よりも小さいですが
「Core i7 12〇〇」と「Core i9 11〇〇」とでは前者のPCのほうが性能が高くなります。
なぜかというと
第「12」世代のほうが世代が新しいので
「i7」のPCが「i9」のPCの性能を上回ることになるのです。
「U」=カテゴリー名とは
末尾にあるアルファベット
消費電力や性能の程度・特徴を示す記号のようなもの
- Intel製とAMD製とでは、カテゴリー名で使うアルファベット・分類の仕方は異なる
- デスクトップパソコンとノートパソコンとでは、カテゴリー名の分類の仕方は異なる
- アルファベットの表記がない「無印」の製品もある
1つ目について補足すると
同じアルファベットを使われていたとしても
Intel製とAMD製とではCPUの性能の系統が違うことがあるということ。
2つ目について補足すると
デスクトップパソコンとノートパソコンとでは
使う目的が違うことを考慮して「CPUの特徴を別で分類」しているということ。
▽例えば Intel製のノートパソコンのCPUのカテゴリーは以下の図のように
消費電力・性能の高さで分類
されています。
うるとらはいえんど?
ろーえんど?
結局 どのカテゴリーならよいの?
と思ってしまいそうなのですが 初心者さんならそこまでこだわらなくても大丈夫です。
どうしても気になってしまう方は
以下のポイントを踏まえておく、くらいでもよいと思います。
- 「P」は「平均点のCPU」「真ん中」「一般ユーザー向き」というイメージ
- 13型など軽量でコンパクトなモバイルノートPCならカテゴリーは「U」であることが多い
- 「H」ならデスクトップPC並みの高い性能を期待できる
ひとりごと
私がまだどうしても初心者側なので 同じような目線の方向けの記事になりました。
専門用語を噛み砕くのって難しいですね…。
これだ!と自分の納得のいくPC選びをするための手助けになればいいなと思います。
別の記事でも言ったことなのですが
ある程度 知識のある方が読んだら「や ちょっとそれ違うんですけど」ってなるかもしれません。
精進します。
でも今はやや燃え尽きた感がある。頑張ったね。
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