PC選びのとき 恐らく必ず目にするであろうスペック表。
今回はスペックの中の1つ、ストレージの表記の読み方について解説しています。
専門的な横文字のオンパレードで何が何だかという方へ。
精一杯かみ砕いた言葉でお伝えします。
ストレージとは?
ストレージ=片付ける”引き出し“”本棚“のようなもの。長期的なデータ置き場。記憶装置。
ストレージにはHDDとSSDとがありますが
現代(2023年6月時点)のPCはSSD搭載のものが主流です。
今回の記事の解説では SSDのスペック表記について取り上げています。
ストレージを選ぶ基準についての記事はこちら☟
〖ストレージのスペック〗SSDの表記の読み方
スペック表は 店頭やメーカーさんのホームページで見かけるかと思います。
これから見ていただく記載は1番細かく表記している例なので
実際はもっと情報量が少ないこともあります。
統一されていないから余計にこんがらがるんだ。
早速見ていきましょう。
スペック表にあるSSDの表記の例がこんな。
6つの項目に分かれています。多いよね。
しかもそれぞれ横文字から日本語で意味を与えても尚わかりにくい。
でも
「ネットサーフィンしたい!」「動画を観たい!」「文書作成とか事務作業がしたい!」
というライトユーザーなら、ややこしい表記でもざっくり2つのことが分かれば大丈夫です。
ストレージの容量について
前述しましたが、ストレージはデータを長期的に保管するための本棚、保管庫のようなものです。
用途別の容量の選び方については、☟の記事で書いているので今回は省きますね。
NVMe=データ転送のためのソフト上の”ルール”
ひとことで言うと「転送プロトコル」だそうです。
ところが私は「ぷろとこる」がよくわからなかった。横文字に弱い。
データを転送するための手段や仕組み、ルール
と捉えるとなんとなくしっくりきます。
データ置き場であるストレージが何やら決まったルールに則ってデータを送受信しているようですね。
どうでしょう…わかった感じしませんか?わからなかったらすみません。
従来出回っていたSATA SSDと、”速さ”で比較されます。
データ転送のための仕組みが改良されたおかげでNVBe SSDは転送速度が速いのが特徴です。
でも実際、PCを使っていて体感できるほどのさくさく感の差はないようです。
敢えてこだわるならNVBe SSDを選べばいいかなあくらいです。
M.2=SSDの”形状”
SSDは基盤状のパーツです。薄い板状の四角いやつです。
ミンティアとか板ガムみたいな感じ。
PC本体の取り付け部分に差し込んで記憶装置として働きます。
その板みたいなパーツには、長さ×幅などサイズにいくつかパターンかあるようです。
サイズが取り付け部分に合っていないと、差し込めないよ!ってなってしまうみたいです。
「M.2」という表記があったら
サイズが何パターンかある基盤状のパーツのうちのどれかが使われているんだな
くらいの認識でよいと思います。
ノートPCならSSDは既に差し込まれている状態なのでM.2について理解するならそれくらいで十分。
デスクトップPCを買うことになったら慎重に選ぶ必要がありそうです。
M.2は前の項目でも触れたNVBe SSD、SATA SSDのどちらにも採用されています。
PCIe=SSDの”接続規格”・”転送路”
「接続規格」がよくわからなかったのですが
スマホの充電器と3DSの充電器の差し込み口が違うようなものかなあ
と思っています。
色々ある差し込み口のうちの1つにPCIeというお名前がついたのであろう。
このPCIeという接続部分があれば
PC本体にSSDだけじゃなくて色々なパーツを取り付けられるらしいです。
パーツをただくっつける差し込み口としての役割だけではなく
PC本体と取り付けたパーツとの伝達者としても働いてくれます。
その意味合いを込めて”転送路”です。
PC本体に取り付けたパーツがちゃんと機能してくれるのはPCIeが伝達者になってくれるからです。
ちなみに、PC本体側の差し込み口は「マザーボード」にある「拡張スロット」と呼ばれます。
そして、そこに差し込む側のパーツのことを「拡張カード」といいます。
機能を「拡張=追加」するから「拡張カード」です。
Gen=世代
PCIeの世代です。
世代:Generationの頭3文字に沿っていてわかりやすい。
数字が大きくなるごとに、世代は新しくなっていきます。
世代が1段階新しくなると、データ転送の速度は2倍になります。
×(数字)=転送路の数
PCIeが”転送路”として働くとお伝えしてきましたが
PCIeには その転送路をいくつか束ねて データ転送を高速化できる仕組みがあります。
「×(数字)」という表記からは
いくつ転送路があるか
がわかります。
転送路の数は データ転送の速度の速さに比例するので
転送路が2倍の数になったらデータ転送の速度も2倍に早くなります。
ちなみに、1つ前の項目の「世代」と「転送路」の数についてですが
現在(2023年6月時点)の主流は「Gen 3.0 ×4」か「Gen 4.0 ×4」のようです。
〖ストレージのスペック〗結局、表記は何を見ればよいの?
動画をみたりネットサーフィンをしたり文書作成をしたり
等々 日常使いが目的ならざっくり2つのことが分かれば大丈夫。
ストレージの中でもHHDは除外してSSDを選ぶことを前提として
1つ目は「容量」
2つ目は「PCIe SSDかどうか」
です。
1つ目はしつこいかと思うのですが、こちらの記事では省きますね。
2つ目については
PCIe SSD≒NVMe SSD≒M.2 SSD
という認識でも失敗することはないと思います。
M.2はSATA SSDにも採用されているので厳密には「≒」とも言えないのですが
NVMe SSDが主流だからという理由でお仲間にしました。
実際は「世代」や「転送路の数」まで細かな記載がないこともあり
店頭やメーカーさんによって表記の仕方が違うこともあるかと思うのですが
どうか読んでくださった方の参考になりますように。
〖ひとりごと〗今回の記事作成に時間がかかったお話
ひええ終わった。
「わかった…わかったぞ…!」と頭を突っ込んだら思った以上に専門的だった。
もっとすらすら書けると思っていた自分は本当に私だったのか。
完全にわかったつもりでわかっていない現象でしたね。
でもそういう意味では、自分のためになるような時間でした。
今後デスクトップPCを買いたいなあと思ったときに
振り返りたくなるように書けた気がします。
図解とは言えないのですが図解じみたものもつくってみました。頑張ったね。お疲れ様でした。
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