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〖薬局薬剤師〗トレーシングレポートの書き方

おしごと
はじめに

トレーシングレポートって何?何のために書くの?

書こうと思ったものの 何を書いたらよいの?

伝えたいことがいっぱいあるけどどう伝えるべき?

医師に失礼にならないかな?

そんな薬剤師さんへ。

トレーシングレポートを書くことのハードルを低くしてあげたい

という思いからお届けします。

失敗談から学んだことにも触れながら綴っています。

トレーシングレポートとは?

解説

トレーシングレポート=

より安全効果的に 患者様にお薬を飲んでもらうための

医師への情報提供お手紙

疑義照会ほど急を要さないが医師に伝えたいとき向け

疑義照会は、「お薬をお渡しするために医師への確認がすぐに必要」なときに連絡をとるための手段。

トレーシングレポートは、薬剤師が「次回の処方のために必要」と判断した情報を医師に伝えるための手段。

つまり、「急ぎではないけど、医師に共有したい重要な情報」を伝えることができるのがメリットです。

条件を満たせば「服薬情報等提供料」を加算できる

薬剤師がトレーシングレポートで医師に情報提供するにあたり

特定の条件を満たせば、「服薬情報等提供料」と呼ばれる点数を20点算定できます。

つまり 点数をとれるということは 情報提供したことが評価されるということ。

薬局薬剤師だからこそ得られた情報を活かして

薬局の評価に繋げるために必要な条件についてみていきましょう。

条件
  1. 患者様の同意を得ること
  2. 伝えるべき項目を書いていること

〖条件その1〗患者様の同意を得る

今 お聞きしたお話を

薬局から先生にお手紙を書いてもよいですか?

と私は聞くようにしています。

「同意を得る」といっても書類にサインしてもらうとかそんな仰々しいことは必要ありません。

「聞き取った情報を先生に提供してもよいか」

を自分なりに言葉を置き換えてみるとよいと思います。

「先生には言わないで」と仰る方ももちろんいますが

トレーシングレポートを書くためのステップとして

勇気をもって一歩踏み込んでみましょう。

〖条件その2〗伝えるべき項目を書く

書かなければならないこと
  1. 何のお薬を飲んでいる?指示通り飲めている
  2. どんな服薬指導をした?現在の服薬状況で患者様の体調はどう?
  3. 飲みやすく、飲み続けられるようにするために薬局はどんな調剤をした?

厚生労働省 「調剤報酬点数表に関する事項」より

トレーシングレポートの様式はある程度決まっています。

厚生労働省からも 「服薬情報等提供料に係る情報提供書」のひな形は公表されています。

病院によっては指定された様式もあるみたいですね。

それに沿って、必要な事項を書くことになります。

何を書けばよいの?

服薬指導のときに患者様から聞いたお話、

ふらっと薬局に立ち寄って相談しにきた患者様から聞いたお話、

薬局薬剤師だからこそ得られる情報のなかには

これって先生は知らないのでは?

と ふと思うことがあるのでは?

患者様から相談を受けて

薬局では判断が難しいので

次のご受診時に先生に相談なさってください

と お伝えしていることがあるのでは?

そんなときこそ、トレーシングレポートを書くチャンスです。

〖書き方〗医師に読んでもらうことを意識しよう

薬剤師の皆様は、患者様の対応に日々追われている中で

トレーシングレポートを書く時間を捻出しようとこの記事に辿り着いたはず。

ぜひ、医師の目線に立つことも意識しましょう。

忙しいなか たくさんいる患者様のうちの1人についての文書に目を通して頂くことになります。

Dr.
Dr.

何を言いたいんだろう…

読むのが面倒だな

と思わせない文章を目指しましょう。

POINT
  • 1文を短く情報量をコンパクトに
  • 最初に結論を述べる
  • “指示”を避けて”提案”や”要望”を

逆に、こうならないように気を付けたいのがこちらです☟

NG
  • 文章が回りくどい
  • 患者様の訴えを時系列で羅列してしまう
  • “指示”で締める
    • 〖例〗×「○○でよろしくお願い致します」

私がよくやっていた失敗パターンが

「回りくどい文章」「時系列で羅列」です。

これでは読む気を削いでします。先生方、失礼いたしました。

文章の締めも考えるのが苦手で、無駄に時間を割いていました。

1文を短く情報量をコンパクトに

これは慣れていきましょう!

私も修行中の身です。

最初に結論を書く

何について伝えたいのか

が最初にわかることが大切。

例えば、「副作用かも…」と患者様から相談があったことを情報提供するとします。

よい例

「○○の症状があり、副作用の可能性があると判断したためご報告致します」

この1文を読んだだけで、「副作用の報告の文書なのか」とわかるはず。

悪い例

「○○を服用しており、△△時間後に□□の症状が発現し、…」

これだと文字を目で追うのが大変なうえに「何を言いたいのだね?」と思ってしまうかもしれません。

“指示”を避けて”提案”や”要望”を

POINT

「~を提案いたします」

「ご検討頂けると幸いです」

「ご確認頂けると幸いです」

あくまで判断をするのは医師です。

薬剤師の判断で断定的な言い回しは避け、”指示”しないように気を付けましょう。

判断を委ねるイメージで書くとよいです。

〖ひとりごと〗

うええ大変だった…。

せっかく薬剤師なのにそれっぽい記事を書いていないなと思っていたので手を出してみました。

トレーシングレポートの書き方がわからないなりに模索していたので

どうせなら記事に活かしてみようとまとめてみました。

社内研修で学んだり

認定薬剤師になるための動画研修でトレーシングレポートのを見たり、

色々調べてみたり。

そのうち

トレーシングレポートを○○件書いてきた実績があります!

と声高らかに言ってみたいですね。まだまだ 修行中の身ではありますが。

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